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保証人がいなくても家を借りるために【住むケアおおいた】が行っていること

住むケア_コラム_01


日常生活の基盤として不可欠なもののひとつ「住居」。
しかし世の中には、生活の基盤となる住む場所を、借りることができない人が多くいることをご存じでしょうか?

 

私たちのもとにも、

・高齢者である
・心身に障がいがあり、仕事や住居が見つからない
・過去の経歴に何かしらの難がある
・家も仕事も失ってしまった
・ひとり親世帯で生活が苦しい

 

など、さまざまな事情をかかえ「住む場所」がない方が日々訪れています。

そして、ほとんどの方に共通する問題が、家を借りるために必要な「連帯保証人」がいない、という点です。

 

保証人がいない理由

先述したように家を借りるために必要な「連帯保証人」がいないという理由としては

 

・借金や経歴難、離婚など、自身の過去の経緯によって家族と疎遠になってしまった
・高齢で一人暮らしをしているが、頼れる身内がいない
・親族はいるが、保証人にはなってもらえない

 

など自身の生い立ちや経緯、経済的な問題、家庭の事情などが多く、誰にも相談できずに孤立・孤独な状態の方がほとんどなのです。

そもそも家を借りるときに、なぜ【保証人】が必要なのか

通常、賃貸住宅を借りるための審査・契約では、ほとんどの場合、保証人が必要になります。しかし賃貸契約には、そもそもなぜ「保証人」が必要なのでしょうか。

結論から言うと、賃貸契約で保証人が必要な最大の理由は「家主さんのリスクを回避するため」です。

 

万が一、入居者が家賃を払えなかった場合に、家賃を回収できなくなると家主さんの収入源が得られず、賃貸物件の維持や管理はもちろん、経営ができなくなってしまいます。

 

また、高齢者や障がい者の方の一人暮らしに対して、「何かあったときに誰が対応してくれるの?」と家主さんが不安に思われるのも当然です。
家主としては、そのような事態に備え、入居者に代わって家賃支払いや、対処してくれる「保証人」が必要なのです。

 

 

「安心して貸したい」家主さんと、「借りたいけど借りられない」人をつなぎます

たしかに家主さんにとっては、保証人さえ見つからないという人に家を貸すのは、かなり不安やリスクを感じるものです。

 

その一方で、困難状況や事情がありながらも、自立や社会復帰したいと思う方にとって、生活の基盤である「住む場所」の確保は、切実な願いでもあります。

 

【住むケアおおいた】は「家を借りたいけど借りられない」人と、「貸したいけれど安心して貸したい」人、両者にとって、よりよいカタチをサポートしています。

 

保証人がいなくても家を探せる仕組み

私たちと一緒に家を探す際には、
ご本人との面談→物件案内→入居手続き→入居・必要な支援の開始
というのが大きな流れとなります。

そのなかで【住むケアおおいた】が保証人がいない方にも居住支援をするために、独自の仕組みがあります。

①住むケアおおいたが行なっている【居住支援活動】にご理解のある家主様の物件をお借りします。

まず「居住支援活動」の主旨や内容にご理解をいただける家主様の物件を、住むケアおおいたがお借りします。

②【定期建物賃貸借契約(転貸借)】にて物件を提供します。

「定期建物賃貸借契約(転貸借)」とは、契約の更新がないことを特約した建物の賃貸借のことをいいます。
これにより、保証人がいない方でも住むケアが家賃の保証や、トラブルなどの問題に対応するため家主さんの不安を解消できます。

入居希望者との重要な約束事のひとつ【定期賃貸借契約】

家を探している方へ、入居手続き時にお願いしている、大切な決めごとのひとつが先述した【定期賃貸借契約】です。

一般的に賃貸借契約では、継続して居住を希望する場合は自動更新などが多いのですが、「定期賃貸借契約」は自動更新ではなく、定期(2年間)で契約を満了とする、というものです。

 

家主の安心と、入居者の前進のための契約です

私どもが【定期賃貸借契約】を取り入れている理由として次のようなことがあります。

①入居者の自立を目指すため
家が見つかり就労が可能な方は、自立に向けて頑張り、2年後の契約終了時には「自己契約」に切り替えられることを目標にしてほしいという思いがあるからです。

②大家さんの「安心」を守るため
2年間の契約期間のなかで、近隣とのトラブルや家賃の滞納がある入居者に対して、契約を終了することが可能なので、大家さんが「安心して貸せる人に貸したい」という思いを守ることができます。

つまり、入居者の自立、大家さんの不安の解消という、2つの大切な軸を維持するために【定期賃貸借契約】は大切な約束ごとなのです。

③【居住支援サービス】についても契約を交わします

また「定期賃貸借契約」と同時に、「居住支援サービス」利用規約も交わします。
これは、借り上げ物件の提供や家賃保証、契約サポートをベースに、入居後の見守り支援やトラブル対応、各種手続き支援など、入居者と家主さんに安心を提供するための契約です。

 

生活の拠点となる【住まい】を見つけることは、再び社会に戻るためのリ・スタート

私たちの取り組みは、まずは家主さんの理解がなければ成り立ちません。
実際に私たちの取り組みや安心して家を貸せる仕組みを充分に理解・納得していただける家主さんのみと、契約をさせていただいています。

ですので、住む場所を探しに来られた方には、面談時に必ずお伝えしていることがあります。


それは、
「住むところさえとにかく見つかりさえすればいい」
「住む場所があれば自由になれる」

という気持ちだけでは、家を探すのことはむずかしいということです。

家主さんの理解の上で成り立っていることを知ったうえで、家を借りることはゴールではなく、あくまで新たなスタートであり、自立に向けた第一歩であることを肝に銘じてほしいと思っています。

だからこそ、生きていくための強い意思をもって、生活の基盤となる「家」を探してほしいですし、もちろんそのためのあらゆる支援・相談・サポートを行っています。

 

保証人がいないからと一人で悩み、あきらめる前に相談を

住むケア_コラム_01
私たちは住む場所がないにもかかわらず、誰にも相談できる人がいなくて悩み苦しみ続けてきた方をたくさん見てきました。と同時に苦しい状況のから自立し、立派に社会生活を送っているもたくさんも見てきています。


家を借りて自立した生活がしたい、という意欲がご自身にあれば可能性はあります。

「どうしたらいいのか」「どうすれば賃貸住宅に住めるのか」と一人で悩まずに

まずは、私たちに相談していただけたらと思います。

text=NPO法人 住むケアおおいた